俳句・短歌 短歌 自由律 2021.04.17 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第38回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 あの人を思う心の導火線 この恋やめますか命やめますか 恋の毒味わいながら飲み干すさ
小説 『春のピエタ』 【第18回】 村田 歩 私の妹は、5年前に殺された。高校二年生だった。自宅のすぐ傍で車の中に引きずり込まれて、河川敷まで連れて行かれ… 「早い時間ならお客さんはいないと思ってたのに、本当にすみません」「ああ、いいのよ。若旦那は特別なの。昼の三時には仕事終わっちゃう人だから。それにわたしのお客じゃないしね」意外に屈託のない話し方であたしに座るように促すと、自分も隣に座り、長い手を伸ばした。「ちょっと、あそこの神林さんのバランタインで一杯作って」バーテンの男性に命令する。こういうお店は経営者の次に偉いのはホステスさんなのだろうか。佳…
小説 『迷いながら揺れ動く女のこころ[人気連載ピックアップ]』 【第9回】 松村 勝正 主人とのことを話すと、「ご主人との間に隙間があるよね。その隙間の一部は、家政婦さんが埋めているということよ」と言われ… 【前回の記事を読む】男女の仲か。――「深夜、主人の部屋から話し声が聞こえて。それから主人と家政婦さんを観察すると…」と友人が話して…花帆が遠慮がちに美代子の顔を見て「美代子の結婚の決め手は何だったの? 私も結衣も本当のことが知りたかったの」「マザコン事件は知っているよね。その後男性不信に陥っていたの。そして結婚なんかしなくてもこのままキャリアウーマンとして、外資系の会社に継続勤務も悪くない選択と…