私は宮沢賢治の

私は宮沢賢治の

「雨ニモマケズ

風ニモマケズ 

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ…」

の詩が好きで 事ある毎にくちずさんできた

最後の

「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」

この言葉 この詩が かあさんの生き方と重なって見えた

「慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテヰル」

私も 少しは近づきたい

目もかすみ

耳も遠くなり

足腰が立たなくなり

思うように話すことができなくなっていく自分を 静かに静かに受け止め

私たちが訪ねることを とても喜んでくれたかあさん

心の中で「こんどはいつ来てくれる?」と

子供たちのことを ずっとずっと待っていたのですね

親の心子知らず 情けない子供でした