いまさらに父に逆らふ忠通に堪忍袋の緒は切られけり
【藤原摂関家の内紛】
為義(ためよし)の武力を用ゐ忠通の氏の長者の「印(しるし)」を奪ふ
*久安六年九月二十六日、忠通宅を押収し、氏の長者の印である「朱器台盤(しゆきだいばん)」を奪う。
忠通と縁を切つたりこれよりは頼長を氏の長者と為(な)さむ
平安末期、国を二分する戦いが起こった。それは保元の乱と呼ばれる戦乱であり、古代から中世へと、貴族政治から武家政治へと時代を切り拓いていく端緒となった。
この乱の原因である天皇家と藤原摂関家の内紛から崇徳院の配流という結末までの経緯が詠まれた創作短歌を連載でお届けします。
いまさらに父に逆らふ忠通に堪忍袋の緒は切られけり
【藤原摂関家の内紛】
為義(ためよし)の武力を用ゐ忠通の氏の長者の「印(しるし)」を奪ふ
*久安六年九月二十六日、忠通宅を押収し、氏の長者の印である「朱器台盤(しゆきだいばん)」を奪う。
忠通と縁を切つたりこれよりは頼長を氏の長者と為(な)さむ