俳句・短歌 短歌 自由律 2021.01.16 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第25回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 経誦めば寄り添う犬(フク)の愛らしさ 犬と暮らせば不安喜びごっちゃ混ぜ たった一回怒鳴ったことを後悔す
小説 『娘からの相続および愛人と息子の相続の結末[人気連載ピックアップ]』 【第10回】 川井 れもん 娘の葬儀代は1円も払わない、と宣言する元夫。それに加え、娘が生前に一生懸命貯めた命のお金を相続させろと言ってきて... 次の日から雄二と2人で、市役所に提出する書類の整理や墓に納骨をするなど、予想以上にやらなければいけない事が多かった。そのためここ数日、私は身体に激しい痛みを感じて我慢できなくなっては休憩して、回復してから行動しての繰り返しだった。それでも、なんとかやらなければならない事をすべて終了させて、やっと直美の遺産相続の手続きをする事になった。この手続きは最初から姉に依頼しており、直美名義の口座がある銀行…
小説 『アザレアに喝采を』 【第7回】 藤咲 えこ 生理は来ないことが当たり前になって、体重は36キロになった。目だけが大きく、何を着てもぶかぶか…食べることが怖い。 帰りの電車で座席に座ると、途端に嘘をついて先に帰ってしまったことの後悔が押し寄せた。家に帰ってからも、美香か誰かが手土産に持っていったケーキや焼き菓子を家に届けに来るような気がしてならなかった。そんなことは起こるはずがないのに、一度考え始めるとその妄想は止まらなくなった。嘘をついたことを咎(とが)めに来るのではないかという妄想にも苦しめられ、逃れたはずのケーキや焼き菓子に追いかけられるような気が…