俳句・短歌 短歌 自由律 2021.01.09 句集「愛のままで咲く」より三句 愛のままで咲く 【第24回】 馬場 美那子 “こぼれる愛 からめた指の すき間から” 十七音に込められた、愛と感謝の川柳句集 母へ、恋しい君へ、愛犬へ、かけがえのない日常へ。やさしく、時に激しい愛の詩。 5章からなる川柳句集を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 一人寝の愛犬(フクちゃん)どんな夢を見る 昼寝する犬(フク)の寝相や春おぼろ ありがとう元気印の犬(フク)と母
小説 『不確かな真実』 【新連載】 和亭 正彦 都内のマンションの一室で無残な姿で発見された女性の遺体。捜査本部は容疑者と思われる人物の特定を急ぐが… 凄惨な事件であった。新年早々の一月八日、新宿を起点として東京、神奈川を貫く東神電鉄の西城公園駅にほど近い瀟洒なマンションの一室から女性の遺体が発見された。遺体には、鈍器で殴られたような後頭部の陥没と胸部に致命傷になったと思われる数カ所の刺し傷があったが、傷はそれだけではなかった。大きく切り裂かれた腹部からは、まるで腑分けをしたかのように内臓の一部が体外に引きずり出されており、皮膚がめくれ返った首…
小説 『感染症を題材とした小説の世界』 【第9回】 松下 美高 感染小説『ナニワ・モンスター』――インフルエンザ・パンデミックを「東京対関西」の政争の具に使った斬新な発想が恐ろしい 【前回の記事を読む】【『首都感染』あらすじ・感想】首都圏封鎖。封鎖エリア内の病院では感染者が殺到し、医療崩壊。「強く心を打たれた。だが…」関西の最大都市・浪速で新型インフルエンザウイルスによる感染が発生する。次第に感染が蔓延しパンデミックに状態になる。関西を中心に学校の休校、企業の休業、各種のイベントの中止措置が次々と採られていく。司法、行政、医療などの問題に繋がる「東京対関西」という対立軸が浮…