我々人間界には絶えることのない争いが存在しています。争いが生じる主な根源には、1.人種・民族の差別、2.宗教の存在、そして3.主権国家の存在、の三大根源があります。これらがなぜ争いを創造するのか、そしてどうすれば人間界から争いを追放することができるのかについて思いをめぐらします。

人種・民族の差別

宗教の存在

宗教が妄想であるといえども、人間界の平和と幸福を志向し実践する存在であれば、「妄想も方便」で済ませることもできないことではありません。しかし、宗教は、自由ではなく自由の束縛を、平和ではなく争いを、幸福ではなく不幸を、さらに人類滅亡のリスク迄をも人間界にもたらすモンスターに変貌しています。

ここに至り、我々人類は神・宗教から卒業しなければならない時を迎えることになりました。然るに、世界の大半の人々が何らかの宗教を信仰している「今ある文明世界」の現実に逆行する「神や宗教からの自立」の必要性という思想は、多くの説明なくして理解されることではなさそうです。

このいわゆる宗教というものにつきましては、世界の多くの人たちが多くの見方や批判を語っておられますが、本人には良くわかっていることであるが、くどくどと説明することが煩わしいと思われるものか、それらの大方は断片的なものです。しかし、筆者は、敢えて宗教が虚構で妄想であることとそれが人類にもたらす弊害をくどくどと語ることにしました。そのように宣言します。

なぜなら、人類は、未来における人類の栄光のためには、宗教の呪縛から解放されなければならない、宗教に勝たなければならない、と確信するからです。