田んぼの手伝い
田んぼの手伝いをしていた時だ
「だらだらやるな やりたくないならするな
仕事はいやいやしたら ろくなことにならない
もうしなくていい」
持っていた稲の束をひったくり取られた
少しの間突っ立っていた私は
後ろを振り返り振り返り
ふてって家の方に小走りに帰った
九十八歳まで頑張って生き続け
子供たちにいろんな道しるべを残してくれたかあさん
こわいかあさんだと思っていたけど
今 今 かあさんの子供で本当によかった
かあさんのつくってくれた道を 少しずつ歩いていくよ