地球環境・生態系破壊の阻止への取り組み

第二次世界大戦が終わり、経済・生産活動が急激に進み、森林の開発破壊、大量の化石燃料の使用や工場から排出される各種有害物質により、1960年代には大気汚染や水質汚濁等が進みさまざまな公害が現れ出たことから環境破壊が先進各国で問題になり始めました。

下記は国連を通した環境問題への取り組みです。(図解雑学生態系児玉浩憲著ナツメ社2000年、からの抽出)

1972年「国連人間環境会議」において環境問題に取り組む原則をまとめた「人間環境宣言」で、環境問題を人間に対する脅威ととらえ、国際協力で対処姿勢を明らかにし、“宇宙船地球号”という考え方を背景に「かけがえのない地球」を守ろうという行動計画が採択された。

1992年のリオデジャネイロで「環境と開発に関する国連会議」が開かれ、世界180カ国から元首や首脳が参加したので会議は「地球サミット」と呼ばれた。地球サミットでは下表のように5つの合意がなされ、環境保全に向けての国際協力の基盤ができた。

[図1]地球サミット5つの合意
(※注)気候変動枠組み条約と生物多様性条約は地球サミットでは調印のみ、それぞれ、1994年、1993年に発効した。

上掲の地球サミットに基づき、1997年12月に、先進国が約束期間において数量化された約束に従って温室効果ガスの排出を抑制し又は削減することを定めた「気候変動に関する国際連合枠組み条約の京都議定書」が採択されて2005年に発効しています。