ああだから月はみんなに愛されるんだ自分ひとりを見てる気がする
青白く差し込むひかり十指となれ箏曲「月光」奏でる我の
昨夕見し月の匂いと思いたり水仙の花庭に摘みつつ
―ああだから月はみんなに愛されるんだ自分ひとりを見てる気がする―
夜明けに人知れずそっと咲く花のように、
それでいいんだよ、と許してくれるような、
自分のかわりに、幸せを願ってくれるような。
心に灯りをともす、優しくあたたかな短歌を連載にてお届けします。
ああだから月はみんなに愛されるんだ自分ひとりを見てる気がする
青白く差し込むひかり十指となれ箏曲「月光」奏でる我の
昨夕見し月の匂いと思いたり水仙の花庭に摘みつつ