作歌より難しいもの明日医師に 伝える言葉探しおりたり
両の手を廻してそっと抱きたり 足首ほどに細きわが首
十キロといわれる頭しっかりと 支える体と心が欲しい
※本記事は、2015年3月刊行の書籍『歌集 祈り』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 祈り【第23回】
―ああだから月はみんなに愛されるんだ自分ひとりを見てる気がする―
夜明けに人知れずそっと咲く花のように、
それでいいんだよ、と許してくれるような、
自分のかわりに、幸せを願ってくれるような。
心に灯りをともす、優しくあたたかな短歌を連載にてお届けします。
作歌より難しいもの明日医師に 伝える言葉探しおりたり
両の手を廻してそっと抱きたり 足首ほどに細きわが首
十キロといわれる頭しっかりと 支える体と心が欲しい