俳句・短歌 歴史・地理 歌集 日本列島 2020.11.06 歌集「秋津島逍遥」より三首 歌集 秋津島逍遥 【第40回】 松下 正樹 “忘れえぬ旅をまたひとつ三十一文字に封印す” ――日本の面白さに旅装を解く暇もない 最果ての無人駅から、南の島の潮の香りまで、まだ見ぬ土地に想いは募る。 尽きせぬ思いが豊かな旅情を誘う、味わい深き歌の数々を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 雨よけてホテルの廊下いくすぢの ヤスデの這ひゆくゆくてを跨ぐ *ヤスデ 体長約五センチの節足小動物。 悔しけれ命ひとつの惜しければ 遠島流しの恥に耐えけむ とぶ鳥もかよはぬ島と聞きをれば もののふといへど涙ながるる
エッセイ 『プリン騒動[人気連載ピックアップ]』 【新連載】 風間 恵子 「そんなプリンなんか作ってないで、早くメシのしたくしろ!」台所で一挙手一投足に怒り狂う義父。言葉の暴力が鉛となって心臓を突き抜けた。 ある晩のことだった。三人で、夕食のしたくをしていた。この三人と言うのは、舅(しゅうと)・姑(しゅうとめ)・嫁すなわち、私の事である。台所は女の神聖な場所と考えられているのではないか。しかし、この家では、舅が当たり前のように立つことが多い。自分が調理したものは自慢をするが、人の作った料理は決して、美味しいとは言わない。逆に貶す事に喜びを感じるタイプである。野菜の切り方から、味つけまでを一つ一つ指摘…
エッセイ 『とらおさんと犬のお話[注目連載ピックアップ]』 【第2回】 Kumpoo 【写真絵本】ぼくは「愛護団体」に助けられて、「卒業」を待っている…。きょうはシーズーの赤ちゃんと子どもが保護されたみたい