澄みわたる満月の夜月よりの
客人ひそかに筒に籠りぬ
*まろうど 客人。客の雅語的表現。
月の夜も月なき夜も一本の
若竹の筒まばゆく光る
*まばゆい(目映い) 「まぶしい」の意の雅語的表現。
さる翁竹筒光る不思議さに
切り開きたれば人の居りたり
*翁(おきな) 「おじいさん」の意。
季節に誘われ土地を巡る尊きいのちを三十一字に込める
最北の地で懸命に生きるウトウ、渚を目指していっせいに駆ける子亀……曇りなき目で見つめたいのちの輝きを綴る短歌集を連載にてお届けします。
澄みわたる満月の夜月よりの
客人ひそかに筒に籠りぬ
*まろうど 客人。客の雅語的表現。
月の夜も月なき夜も一本の
若竹の筒まばゆく光る
*まばゆい(目映い) 「まぶしい」の意の雅語的表現。
さる翁竹筒光る不思議さに
切り開きたれば人の居りたり
*翁(おきな) 「おじいさん」の意。