麻衣のページ

自転車にぶつけられて怪我をしたのに、おじいちゃんはなぜか自分のことより相手の高校生のことを心配していた。ぶつかってきた高校生の方が絶対悪いのに、相手の子を心配するおじいちゃんに呆れてしまった。

この地域は昔から自転車を使う人が多い地域だった。狭い道で車と自転車と歩行者が入り混じっているため、田舎から来た老人が何もトラブルに巻き込まれないでいた方が幸運だったかもしれない。

「ぶつかった方が悪いのは当たり前だよ。おじいちゃんが飛び出すはずがない。いつも慎重に右左を見ながら歩いているのを私は知っているから。全部あの高校生のせいなのに、自分が悪かったなんて言うと、相手になめられるよ。おじいちゃんだっていい年なんだから、何かあったら困るでしょ。何かあったらおばあちゃんが大変になるじゃん」

「そうだな。わしは頑固だからいつもばあさんには迷惑をかけてきた。今、麻衣ちゃんにはっきり言われてそのことを思い出したよ。わしは話しづらいと言われてきたのに、麻衣ちゃんは平気なんだな。さすが高校生だ」と言われ「平気じゃないけど」と答えると、おじいちゃんは笑っていた。

「昔から自分の思っていることを子供たちには上手に話せず、ばあさんに通訳してもらっていた。ばあさんからは『あなたは学校の先生を目指していたので、よその人とは上手に話ができるのに、どうして子供にはうまく話せないんでしょう』とよく笑われた」そうだ。

「私もパパと話をするのは特別な時だけなのでちょっと緊張するからわかるよ。ママとはそんなことはないのに」

「あいつは俺に似て無駄なことは話さないから。あいつに『親父は何を考えているかさっぱりわからない』と言われたことがあったけど同じだな」

おじいちゃんは少しほっとしたような表情を見せた。

 

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初めてうちに来たおじいちゃんが「ミニチュアみたいな家だ」と小声で呟いた。その意味に気づいてママを見ると…

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