次にCT検査ですが、これにも単純CTとオプションで造影剤を注射して行う造影CT検査がありますが、いずれも放射線被ばくします。

造影CT検査のほうが画像にコントラストがつくので大腸がんや肝転移の検出感度は上がりますが、造影剤アレルギーへの注意と前もって腎機能検査することが必要です。

息を止めている短時間で胸から下腹部まで検査できるので、大腸がんの肺転移や腹部リンパ節転移の有無を調べるのに胸部レントゲン検査や腹部エコーより優れています。

CT検査は腹部エコーとは違って、後で画像を振り返って調べることができます。装置が大型なので、病院にはあっても、クリニックで備えているところはほとんどありません。

大腸カメラで進行大腸がんを診断したときには、外科か腫瘍内科のいずれに紹介するかの判断材料とするために、造影CTを撮像することがあります。大腸カメラを受けるのが大変そうな高齢者の場合には、CTで大腸の大きな病変をチェックした後で大腸カメラを行うべきか判断することもあります。

MRI検査は、CT検査に比べると時間がかかる検査です。20~30分ほど大きな音がする閉所の中じっとしていなければいけません。

しかし、骨によるノイズが入らないため、骨に囲まれた骨盤内の観察にはCTより利点があります。MRIは、直腸がんや盲腸がんで骨盤内の他の臓器への浸潤がないか調べる際に重要な検査です。

大腸CT(CTコロノグラフィー)という検査も行われています。これはあくまで診断のためのツールで、病変が検出された場合には大腸カメラで改めて検査する必要があります。

下剤を内服して腸をきれいにした後、肛門から空気を入れ、仰向けと腹ばいになってもらい、各々CTを撮像し、大腸だけ取り出す画像処理を行って大腸がんや大腸ポリープがないか画像診断します。

腸内部に溜まっている糞便がポリープとして検出されると偽陽性になることがありますし、表面型や小さなポリープの検出感度が大腸カメラより悪く、CTによる放射線被ばくもあります。

医療機関での大腸CTの実際の適応は、大腸に狭窄があって大腸カメラの深部挿入が困難な方や、合併症や高齢などの理由により大腸カメラを行えない方に限られています。

 

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