「お前ら、何をしに来た!」
高井良と天蓋が捜査会議室の後ろのドアからこっそり入ると、目ざとくそれを見つけた木下がすかさず怒鳴りつけたので、会議に出席していた警察官全員の目が2人に集中した。
「高井良、お前何やってんだ……」
伊藤もさすがに呆れて開いた口が塞がらない様子だった。
「係長、大丈夫だって言ったじゃないですか。全然大丈夫な雰囲気じゃないですよ。もう、帰りましょう」
うろたえた高井良が顔を真っ赤にして部屋を出ようとするのを天蓋が遮ってニヤッと笑った。
「いや、これは皆さん失礼しました。実はここにいる教養第3係の新人の高井良君がこの事件の犯人を突き止めたというものですから。私は止めたんですが、彼がどうしても捜査会議で自分の推理を披露したいというものですからこうやって私もついてきた次第です」
一同がざわめいた。真っ赤になっていた高井良の顔が今度は急に蒼褪めた。
「はあ? なんてこと言うんですか! 僕は帰りますよ」
遮る天蓋を押しのけて高井良はドアの方へ戻ろうとした。
「面白いじゃないか」
辻の言葉に一同静まり返った。
「聞かせてもらおうじゃないか。山本学を殺した犯人が誰なのか君の推理を。ただし、もしそれが見当違いなら君だけではなく、木曽にも警視庁を辞めてもらう。この条件でどうだ?」
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