頭を掻きむしりながら廊下を歩いていると向こうからやってきた伊藤と鉢合わせになった。

「高井良、お前、まだあの事件について余計な探りを入れているらしいな。お前は教3でおとなしくしてろ。これ以上余計なことをするとただでは済まないぞ」

高圧的な伊藤の態度に高井良はむっとした。

「あの事件には不審な点が多い。辻さんには悪い噂もある。僕は一課が調べないことを調べているんだ」

「それは一課の仕事だ! 立場を弁えろ!」

その時、伊藤の背後から辻が現れた。

「どうした、伊藤」

「辻さん、こいつが……」

辻は高井良の間近に近づき彼を見下ろした。

「またお前か。藤井は昨日逮捕したぞ」

「えっ」

「今山本殺害容疑に関して取調べ中だ。そのうち吐くだろう」

「そういえば、弾丸が見つかったそうですね。でもあれだけ多くの警察官が捜索したのに、何故見つかるまでこんなに時間がかかったんでしょう」

「高井良!」

伊藤が吠えた。辻がそれを制した。

「警察官にも見落としはある。そう思ってもう一度捜査したらやっぱり見つかったよ。

お前が何故この事件にこんなに首を突っ込むのか知らんが、犯人は藤井で間違いない。そのうち銃も見つかるだろう。無駄な努力はやめておけ」

辻は逆上している伊藤を引き連れ去って行った。

 

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深夜の警察署で“真犯人”を推理中、ドアの外から「くだらない」という声が…だが廊下には誰もいない。席に戻ろうとした瞬間…

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