「これです」

捜査資料管理室でコロネが保管されていたビニール袋の中の弾丸を高井良に見せた。

「7・62×25mmトカレフ弾。1990年代に中国から大量に流入したトカレフTT-33等に使用する弾丸ですね」

「詳しいんだね。コロネ……保倉さん」

「はい、私ガンマニアなんです」

「えっ」

「もういいですか?」

「ああ、あの、捜査一課の辻係長が持っている拳銃って分かる?」

「ええ、もちろん。S&W SAKURA M360Jです」

「じゃあ、使用する弾丸は・38スペシャル弾だね」

「もちろんです。それがどうかしたんですか?」

「いや、何でもない。ありがとう」

高井良はコロネに礼を言うと管理室を出た。