すると……

「あったぞー!!」と叫ぶT氏の声。

「え? もう?!」と驚愕する一同(運転手、案内員、私)。

 

(……って、早っ! 全然、ドラマチックちゃうや〜ん!)

 

ここまで調査条件の劣悪さを強調しておきながら、こんなにもあっさりと結果を書いてしまいましたが、本当にあっさりと、カワウソの糞を調査開始1時間にして発見してしまったのです。

もう雨に打たれているのも忘れてオッケチュム(肩と腕を使いながら踊る朝鮮の伝統的な踊り)でした。誰がこの事態を予想していたでしょうか?

細かい魚の骨がぎっしりと含まれたその糞は、まぎれもなくカワウソの糞のように見えました(写真11)。

写真11 カワウソのものと思われる糞

また、私たちはその後、T氏の懸命な調査活動によって、岩に付着した藻にくっきりと残された足跡さえも発見することができたのです! この状況からこの成果は奇跡だと言われました。

日本では絶滅したと考えられ、韓国でも天然記念物に指定されている野生のカワウソは、朝鮮の河川ではまだ見られるようです。

しかし、やはり現地の人たちがカワウソのことを「スダル・ピ(カワウソの皮)」と呼ぶ姿を見て、ほぼ間違いなく毛皮利用による人的被害によって絶滅危機に陥っていると察しました。

 

👉『虫を追って、祖国を想う』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】2人も産んだ女の体。本当は見せたくないのに…仰向けになったところで、脇を舐められ、「いや?」と聞かれ…

【注目記事】彼氏以外の男性に唇を奪われても私は抵抗しなかった。それは彼氏への不信感が強まっていたからかもしれない

 

ゴールドライフオンライン(GLO)は、表現者を応援するウェブメディアです。
生身の人間が紡ぐリアルな言葉だからこそ、読者の心を揺さぶる力があると確信しています。
あなたも、"表現者"になってみませんか?
ゴールドライフオンライン(GLO)編集部:glo_henshu@gentosha.co.jp