内観とは、心の中の暗い倉庫に一人で入って、積み上げられた感情を一つひとつ照らし出す作業です。

正直とてもしんどいものですが、これをやった人は、“愚痴を言ってる自分と向き合うことで”

やがてなぜ愚痴がでたのか?を見つけられるようになると思っています。

「なんで私はあんなに怒っていたんだろう?」

「自分自身はどうだったのか?」

「人の事を言う前に自分はどうだったのか?」

そんな問いを繰り返す中で、やがて感情の奥に埋もれていた本音と再会します。

そして不思議なことに、自分の中から“答え”が湧いてくるのです。誰のアドバイスでもなく、最後は自分に答えが出てくるのです。

私の経験上、一番成長できたと感じたのは、「誰にも愚痴を言わなかったとき」でした。

言えなかったのではなく、愚痴を“言わない”と決めた瞬間、そのとき初めて自分を立て直すチカラが芽生えた気がします。

向き合うべきは「自分の心」なのですね。もちろん、何かを報告したり、相談したりすることはあります。

でも愚痴とは、ただ自分の怒りや悲しみを誰かに投げて、共感してもらいたい感情。

それは結局、自分の不都合から逃げている行為でもあります。愚痴を飲み込んで、自分で消化できるようになると、不思議と心が静かになります。

言いたいだけ愚痴ったときのまやかしの爽快感とは違う、静かで深い安心感。

そして気づくのです。「あ、私、ちゃんと自分で立て直せたな」と。

それはそれは気持ち良いものです。愚痴の代わりに、自分と話す時間をつくってみてください。

未来は他人の共感ではなく、自分の決断でしか動かないものです。

試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。

 

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