【前回の記事を読む】いきなり動くのは危険……?! 高齢者や体力のない人でも始められる「生活密着型の隙間体操」とは

第3章 生涯学習のテーマとなる一般体操

3 用語を再確認する

「健康」「体力」「練習とトレーニング」「合理的な動き」について再確認してみましょう

一般体操のなかでよく聞く「健康」について、何のために健康づくりをするのか、具体的な目標を聞いてみると、不思議そうな表情が返ってきます。

健康づくりを目的に生きているのではなく、何かをするための手段として身体活動や運動を必要として取り組もうとする具体的な狙いを自覚して始めましょう。

〇健康について

WHO(世界保健機関)は、健康を「単に病気や虚弱でないことではなく、肉体的、精神的、社会的に完全に良好な状態である」としています。

この定義を今一度復習してみます。健康を身体と精神のみで捉える方も少なくありませんが、現在必要視されているのが社会的な健康です。

恵まれた生活環境では助け合う必要もなく生活ができるということでしょう。他人と出会う機会が少ないことから社会的な健康が求められるようになりました。孤独、孤立、孤食などの言葉が聞かれる世の中で“つながる“ことが大切に思われます。

身体的、精神的な不調は、毎日の生活動作での身体活動や運動内容の動きなどで気づきやすいのですが、社会的に良好な状態については、家族もそれぞれのスケジュールがあり全員での食事も少なく家族の会話も少ないことや他者との情報交換の機会も少ないなどの状況から、主体性をもって地域社会の集まりを活性化させることから始めるとよいでしょう。日常的につながりを持つ機会となります。

〇「体力」について

体力が欲しい人が健康体操には参加してきます。ということは、人はからだの要求に応ずる能力を持っていたいと思うのでしょう。

まず、1つ目は生きるための体力、2つ目は生活するための体力、3つ目はゆとりのための体力、4つ目は目標体力です。体力の種類で考え、自分がどの体力を求めているかおおよその目標を自覚することからスタートしましょう。

体力は測定しやすいので、筋力、柔軟性、持久力など自己テストで確認しておくと情報判断のときに役立ちます。体力低下は動くと気づきます。日常的に動くことで維持できます。

体力レベルが高い人は行動体力が高いと見られがちですが、防衛体力も高いとは限りません。

人間は全一体と考え身体的、精神的のバランスが重要です。体力も年齢とともに変化します。

今の自分を知って体力づくりの計画をして、安全第一で、焦らず、欲張らず、無理せず継続して維持していきましょう。