【前回の記事を読む】子供の前では“母”、職場では“OL”、夜には“女”を求められ…昔の恋人に「変わらないね」と言われた私は思わず……

三章 ニガイ想い

心療内科2

同性のドクターなら わかってもらえるかもとネットで探して 通ったが

夫を連れてくるように言われ

同じ車に乗るのさえ耐え難いのに

別々に話をした後 女医は私に言い放つ

「ご主人が仕事を休んでわざわざ 来てくれてるんですよ。ありがたいと思いなさい」

三分診察で 全部伝わっていないと思って

夫との言葉のやりとり なりゆきを綴ったノートを渡しているはずなのに

私は諦めた

夫が亡くなって

「ノートを返してほしい」と 電話したら「預かっていない」と言う

「アルファベットで名前書いてます」と言い返したら一週間後に ノートが届いた

手紙も添えてあったが ろくに読まず 捨てた

ノートは読んでいなかったのだろう

待合室は いつも 沢山の患者で いっぱいだった