「この刻印を見せれば皆、仲間となるはず。決してソフィアに悟られるでないぞ。ラジエル、アダムとイヴを守るのだ!」

ラジエルは大きく頷くと、ただちに宮殿に向かった。

エデンの丘の天使たちの村では、ヤハウェと女神ガイアが瀕死のリリスの手当てをしていた。ヤハウェがリリスに強い光を放ち、その光に合わせてガイアが柔らかな光を放った。合わさった光が無数の傷口を塞ぎ、鮮血も止めた。しばらくするとリリスが意識を取り戻した。辺りを見回し見知らぬ場所と察すると身構えた。

「リリス、恐れることはない。そのまま光に身を委ねるのです」

ガイアの言葉に安堵したリリスは心地よい光に身を委ねた。

ミカエルは黄金色に輝く翼の模様をあしらった剣を携えて宮殿へと飛び立った。

アダムとイヴは村の奥の目立たない部屋に寝かしつけられていた。ガブリエルが様子を見に行くと二人はまだ眠っていた。

「かわいいものよのう」

ガブリエルは部屋の扉を閉め、二人を守るべくその前に腰を下ろした。

ヤハウェは生命の樹の下に座り、祈りを捧げた。

リリスを手当てしていたガイアは小瓶からキラキラ光るパウダーを取り出し、リリスにふりかけた。祈りを込めてリリスの額に触れると、リリスは全身光に包まれ美しき女神の姿に戻った。

試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。

 

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