こうした小林製薬の組織改編の事例などを使って、「危機対応できる体制づくりが、広報が機能するための仕事だ。社内の心構え、仕組みの備えを整えていこう」と訴えましょう――このぐらいの覚悟を持って、広報という仕事に臨んでほしいと思います。

この位置づけは、危機事案の際の情報伝達のルートや判断の仕組みに関われるかどうかなどに影響しますから、自社における広報が置かれている場所について理解することは、大変重要な事前準備となるでしょう。企業の幹部の方には、こうした点を考え、自社での広報の今の位置づけで危機対応広報の際に適切に機能できるのかを真剣に考えて欲しいと思います。

基本②=仕事の心構え

仕事のパフォーマンスを左右する心構え

この本を手に取ってくださった方は、働かれている企業で、何らかの形で、「広報」に携わっている方が多いことでしょう。そして、きっと冒頭で述べたような、一見、原理原則のないように見える「危機対応」の仕事を、どんなふうに研鑽を積めばよいのだろうと頭を悩ませていらっしゃることでしょう。

そんな皆さんに、私がまずお伝えしたいのが、危機対応の仕事をするうえでの心構えです。どんな気持ちで仕事に当たるのか――危機対応では特にこれが肝心。仕事のパフォーマンスを大きく左右することになります。

私が、危機対応広報の心構えで大切だと思うのは、次の2つです。

心構え①広報として覚悟を持つ、腹を括(くく)る

心構え②平時の備えを怠らない

「なんだ、そんな当たり前なことか」と思われた方もいるかもしれませんが、この2つが危機対応広報の大前提。ここがしっかりすれば、どんな危機対応にも不安にならず、自信を持って臨むことができるようになるはずです。


⑩小林製薬ニュースリリース(2024年12月2日リリース) 人事異動と組織変更のお知らせ  https://www.kobayashi.co.jp/newsrelease/2024/20241202_01/

 

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