第3章 調達プロジェクト
1 プロジェクトBPR(業務改革)と ERP(企業資源統合)
そして調達におけるBPR(業務改革)とは、現状の社内の調達体制・組織を抜本的に改革し、新たに強い調達組織を実現することです。
具体的には、サプライヤーに対して集中して価格交渉する機能・組織および重要サプライヤーの位置づけの明確化と共に相互発展していく関係構築に取り組んでいきます。
その実現に向けては、プロジェクト内での外部コンサルタントによる全社的な調達実態調査・分析・削減余地試算、他社のベンチマーキングはとても有効であり、自社内では把握できずに分散して調達していた間接材、アウトソーシングサービス、設備等の集中的な交渉手法は、将来の調達機能・組織作りに役立つものです。
そして、外部コンサルタントから有効なコスト削減手法・市場価格・ノウハウ等を学び、活用して調達コスト削減額の最大化を図ることはプロジェクトを成功させる大きな要因の1つとなることは間違いありません。(図表3-2参照)
一方、ERP(企業資源統合)については、調達~計画~生産~物流~販売といった一連のSCM(サプライチェーンマネジメント)を構築する上で統合したシステムを導入し、円滑で無駄のない効率的な実施運用を目指します。
システム化によって全てが自動化するわけではありませんが、購買プロセスの効率化が推進されて購買リソースの最適化が実現されます。
昨今では、大規模なシステム統合だけではなく、業務の変化に応じて柔軟に対応・適応できるアジャイル型のシステム開発 ※1、将来のグローバル化も見据えたシステム導入の検討が必要であり、今後のDX・AI・ChatGPT ※2等の動向・進化を常日頃から関心を持って知識を吸収する必要があります。
抜本的な全社業務改革を実行する上では、BPR(業務改革)とERP(企業資源統合)の両面から進めていくアプローチが、最終的には最も効果がある手法かと思います。