おじさんに聞く「山と自然と宇宙」のこと

山とか自然の中で過ごすと、自然のリズム、宇宙のリズムがあちらから語りかけてくる。

ああ、自然のリズムって、確かにあるんだなーと、すーっと、身に入ってくる。自然にふれると、“そのように、素直に生きたいな……”と心地よい山の風が教えてくれる。

吹雪のとき、これでもか、これでもかと、風雪がからだを叩きつけたあげく、掘った雪洞で、何日も待機し続けるときもある。

地面に顔をうずめるような急な登りでも、心優しく高山の花々が、足腰を軽くしてくれるときがある。

自然って、なかなか厳しいところもあるけれど、優しいところもある。

厳しい風雪には、「なんでこんな辛いことを好んで山に来たのか」と思うときがあるが、そのときでさえ、私たちに「生きろ! それも楽しんでいきいきと!」といっているように感じる。

自然の中に住む人間は、心を持った生き物だ。

心は見えないものだ。人間は振る舞いを通して、心のはたらきが見えてくる。

その人間の心も、自然とおんなじように、広くて深くて、まだ全部を知ることができない。自然は、“生きる者たちを愛してくれている!”という実感が湧いてくるから、愛情ぶかいと感じてしまう。

だから、自然にも心があるのではないかと思ってしまう。

 

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