ないのに、何を積み重ねればいいのか……。
おじさん そうか、歩き方から、いろいろ気づいたか。
そして半分くらいしかわからない、か……。
お父さんのいっていることが難しいのでなく、“どうしようとしているのか”の違いだとわかったよ。
「失敗の積み重ね」は経験のことだよ。岳斗くんが、希望に向かっていること、それが挑戦そのものだということをおじさんは忘れていた。失敗を失敗と思っていない、失敗って何? ということなんだね!
びっくりだ! なるほど……。大人との違いがあることを、また一つ気づくことができた。
「子ども」と見るから無鉄砲なことをして……と見てしまう。同じ「人間」じゃないか、と見れば、原点は、生きるんだ!という「情熱」なんだ。
ナンシン共和国のみなさんのために参考にするよ。
この美しい村は、ちょうど人間界と、動物たちや高山植物の花たちが自由に住む自然界との境目であり、出会いの場所なんだと思う。
春樹は、そのドアを開けた先に「何かがある……」と、予感に魅力を感じて、雪の山に登ってしまったのだろう。雪の山は、白と黒のモノトーンの世界だから、素朴に何かを感じられるところなのだ。
今でも、山に登り、自然に触れることで、未知のものを知りたいのだろう。一緒に山へいくのは、それを知ってほしいからだと思うよ。
岳斗 ふーん そういうことなんだ。
岳斗は、思い立ったら何でもやってしまうところが、お父さんとそっくりだ。だから、前もって、危険にあったとき、どうするかを知ってほしいのだ、と思う。
岳斗の意見を何度も聞くのは、気づいているのか、確かめたかったんだろうね。
あ、これでまた、通訳の役目を果たしたね。さっきの「なぜ」の答えを一緒に考えたいから、もう一歩、入り込んでもいいかい?
岳斗くん。
岳斗 うん