結婚してからは彼の両親と半同居のような環境で、仕事場の工場の2階に住み、車で40~50分くらいのお姑さんの自宅まで、工場の終了後に車で毎夕行って夕食を作って一緒に食べる生活だった。そのため、工場へ戻るのは深夜になった。
暫くして夫に「そろそろ仕事を探したい」と言った翌日だったろうか。夫の実家に行ったときに、話があるからと言われて和室に行くと、お義父さんとお義母さんが並んで正座をしていた。
何だろう??と思いながら対面に正座をすると、夫はお義母さんの横に座った。まるで3対1の面接のようだった。
お義母さんから「働きに出たいんだって? 結婚した以上、やることがたくさんあるでしょう。何を考えているの。外に行くのは反対です」と言われ、その後も3人から懇々と説教された。
えっ!? 夫はそっち側?
結婚前に「結婚してからどこかに働きに出ればいいじゃないか。やりたいことは結婚してからすればいい」と言っていたのに??
夫に騙された!!と思った。というか、強度なマザコン??
4年も見抜けなかった。なんて馬鹿なんだろうかと自分を責めた。しかし、反論できずに自分の気持ちを心の奥に封じ込めた。
結婚前に母から「彼はあなたを幸せにできる人じゃない。苦労するよ」と反対されたのを「結婚するのはお母さんじゃない、わたしよ。わたしがいいならいいじゃない!!」と啖呵を切って結婚したのに、我慢しなければ……と、自分に言い聞かせた。今思うと親ってすごい! 全てお見通しだった。
夫の家業は舞台照明などの埋め込み型のソケットなどを作る仕事だったので、職人さんにおやつやお茶を出したり、大きなアルミ板を機械でカットするなど簡単な仕事を手伝う日が続いた。
暫くして慣れない環境と睡眠不足からか、身体がとても怠い日が続いたが我慢していると、どんどん食欲もなく熱っぽくなり立っているのもやっとになり近所の医者へ行くと、腎盂腎炎(腎盂や腎などが細菌によって炎症を起こしている状態)と診断された。
医師から「強い抗生剤を出すので妊娠はしていないですよね?」と聞かれて、そういえば遅れているなぁと思い出した。
【続きを読む】「治療より子供の命だろ!」夫に言われ、腎盂腎炎を放置して出産することに…その結果、"半分以上"壊れてしまった。
<akiko『ねぇ!ばあば』(幻冬舎メディアコンサルティング)より抜粋>
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