ある女性は体調を崩し、短大卒業後に務めていた幼稚園を1年で辞めてしまった。
しかし、体調が落ち着いたらまた、どこかで働きたい。
そう願う彼女を、結婚前の“彼”は応援してくれていたはずだった。
しかし結婚後、“夫”にもう一度同じことを伝えると……。
今回ご紹介するのは、昭和の時代に、ある女性の身に起こった実際の体験談だ。
初婚でのつまずき
最初の結婚をした人は18歳の時にスキーで知り合った、友人の4歳上のお兄さんの友達だった。
この年頃の4歳上はかなり大人に見えたし、まして大学生ではなく家業を継いでいたので、大人と子供のような関係で、いつも上から言われていて、言い返そうものなら何倍にもなって上から言い負かされ、いつの間にか全てが相手のペースになっていた。
女子高で男の兄弟もいなく、初めてお付き合いをした男性だったので、圧も強くて自然体で話すことができなかった。
今だったら自分の意思をちゃんと伝えられるが、当時はまだまだ子供だったなぁと思う。異性と付き合うのも初めてで、中学から女子高だったから男性に対する免疫もなかった。
短大を卒業してからは何故か体調のすぐれない日が多く、病院へ行っても原因が分からずに悶々とした日々が続いていた。
中2から7年間、毎日過酷なバレーボールの練習をしていた身体が、いきなり何も運動をしなくなったからだろうか。それは卒業後幼稚園に勤務していた時で、情けないが1年で退職をした。精神的にも弱い自分が情けなかった。今、思い出してもその頃の自分に「喝!」を入れたい!!
正直、一般企業に就職をしたいのに親を説得もできずに言いなりになる自分が嫌だった。昭和47、48年のこの頃の短大卒の女子の就職率は高く、保育科にも商社からの募集が多かった。
結局はこういう自分が自分を追い詰めていくことになった。
そんな頃、勇気を出して彼に「体調が回復したらどこかの会社で働きたい」と言うと「働きたいなら結婚して落ち着いてから仕事を探せばいいし、やりたいことは結婚してからすればいい」と言ってくれたので、早く実家を出たいという気持ちからその言葉を信じて22歳の時に結婚した。