4 わかりづらい現代用語「グローバリズム」
A グローバリズムって何?
今までの文脈を踏まえて現代の最高神を分析してみます。グローバリズムって何かあやふやです。
情報と人と商品が繋がり民主化されて平和で平等な世界が来る、こんなイメージです。
でもなんか違和感があります。
グローバリズムを叩いている人間の言っていることもわかりづらいです。グローバリズムの軸がわかりづらいですよね。
B ポランニーに聞いてみよう
実は戦前、戦後に活躍した社会学者のカール・ポランニー(1886~1964)がこの問題についてもの凄く簡単に説明しています。
ポランニーはこう言いました。人間は集団の中でしか生きていけない。物質的にも、精神的にも集団に依存しないと生存が保てない、と。
ポランニーは人間を集団に埋め込まれた存在だと表現しています。重い言葉です。
人間としてのプライドが傷つけられたような気分になります。僕達の脳内にあるイメージと解離があるからです。
ところで大体動物は群れで生存します。よくあいつらは群れているなんて、誰かの悪口を言います。しかし人間は間違いなく動物の一種です。
ですので、人間も動物も群れることで生存を可能にしています。
人間の自尊心や充実感や達成感も他人との関係性の中で発生するものですから、精神的にも物理的にも人間の生存は集団に埋め込まれています。人間至上主義の思想を脇にどければすんなりと納得できます。
次にポランニーは、社会=群れの枠の中に人間の文明、文化は存在している、と。
端的に言えば、人間の生存は群れで行われる。
ですので、文明、文化は群れ=社会を構成する一つの要素にしか過ぎないと言っています。
集団力を構成しているのは人間です。その集団を外敵から守るのは軍隊、内側の犯罪者から守るのは警察、円滑に集団を運営するのが政治、分業を効率的に行うのが経済、その集団に必要なスタイルを伝達するのが教育、その集団の生存スタイルを蓄積、修正、伝達するのが文化、これらは全ては人間の生存を有利にするために存在します。
目的は集団力の維持と発展と継承です。
これが人間社会である、とポランニーは言っています。
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