日本が万世一系に皇統を編纂したのに合わせて日本列島と朝鮮半島のこれまでの関係は全て封印され、特に百済・和国両国の王位継承の歴史は完全に封印された。
以上、かなり省略したが窺い知ることがなかった歴史をざっと綴ってみた。
省略しても相当ややこしいが、アジア世界の大乱を考えれば、巻き込まれた日本列島側の立ち位置もなんとなくだが浮かんでくる。
日本が完全な独立王国となったのはこの時代の後、八世紀からだ。
これまでで特筆すべきことは、中国の様な易姓革命(前王朝を根絶やしにすること)が和国にはなかったことだ。
古代の和国では、戦っても相手を完全に武力破壊することはなく、互いの王と王女を婚姻させ生まれた子を次の王とする平和的な婚姻合併策がとられた。
王朝が代わる時も、必ず前王朝の王女に征服者の王が婿入りするという形で政権交代する。
母系血統を大切にしてきた和国では、おそらく只の前王朝の血統の姫ということではない。前王朝もその前の前々王朝の姫を王妃とし、その前の王もその様に血統聖母を受け継ぎ、権力者達が交代する度に代々受け続いてきたことなのだろう。
和国はそうして古代アジア世界の王族の血統を全て残してきた。
もしかすると、思いもよらない様な古代の聖なる存在の血統も、私達日本人の中に流れているのかもしれない。失われた古代アジア世界の王族等の血統が残されている国が日本なのだ。
次章では、「宗教政策史」という視点から宗教について書き進めていくが、完全な独立王国となった日本国では、国内での権力争いによって「宗教」が政治力を持つ様になっていき「日イズル国」の和国だった時代とはがらりと様相が変わっていく。