今夜の宿は3つ目の札所の近くだが、まだ10km先にある。のんびりしていられないので、お参りを済ませて出発。最後の10kmは地獄の責め苦のような距離だった。荷物は肩に食い込み、疲れた足は思うように前に出ない。もう今、座りこみたいと叫びそうになった時にやっと到着した。36番札所でお参りを済ませると、長い石段を下る元気もなく、30分ほど休憩した。

途中、カリフォルニアからの2人組ジョーゼフとブレッドが陽気に声をかけてきた。

「ハーイ! ミカ! また会ったね! ちゃんとお参り手順覚えたよー!」とノリノリだ。

「なんだよ、またお前らか」と言うと「今夜の宿はどこだ」と聞かれたので「民宿汐風」と答えると「セイムセイム」と言う。「じゃ、後でまたな」と別れ、疲れきって歩き続け、やっとチェックインして小1時間休ませてもらった。連日の歩行は想定以上に身体にこたえる。

 

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おじいさんと目が合ったので挨拶すると…震える手で200円を渡された。私が靴も靴下も脱いだ状態で、ボーっと座っている時だった。

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