【前回記事を読む】新妻は私なのに…新婚で両親と同居を始めると、母が綺麗になった。夫と母は「英介さん」「真奈美さん」と呼び合うようになった。

結婚することへの責任と代償

二人はお箸を手に持ち朝ごはんを食べ始めた。大きなテーブルには一人ずつお膳に鮭の焼き魚、切り干し大根、豆腐とねぎの入った味噌汁、のり、梅干し、納豆そして白ご飯が乗っていた。英介の横では瞳がプリプリ怒りながら口一杯にご飯を入れ食べていた。

それから少し時間が経過し、二人は食事を済ませた。ちなみに英介は相変わらずプリプリしている瞳の手を引っ張り外出する用意をしに部屋へ戻って行った。

「パパ来月のこの日なんだけど、私、友達と高校の同窓会に行くからおじいちゃんと留守番よろしくね」

真奈美がテーブルを拭きながら言った。

「真奈美ちゃん、来月のその日、俺、上司との付き合いゴルフだって前に言ったよ」

「えっ、そうだったんだ! 瞳ちゃんも高校時代の親友の愛ちゃんとショッピングとランチに行くって言ってたよ。ということはおじいちゃん一人になっちゃうから心配だよね……」

「英介さんはどうかなぁ?」

「そうねぇ、英介さんにお願いしましょうよ。久しぶりに恩師との有意義な時間を過ごしてもらいましょうよ!」

真奈美は早速、早足に玄関へ行った。玄関では英介と瞳が仲良さそうに話をしながら今にも出かけようとしていた。真奈美はその間に割り込み英介に向かってにっこりと微笑み、先ほどの話をし始めた。

「英介さん。あのー来月なんですけど、三人とも用事があり朝から外出するんです。そこでお願いなんですが、おじいちゃんとお留守番していただいてもいいですか?」

「ああ……ええ……いいですよ」 

英介は一瞬瞳を見つつ現状を把握し真奈美を見て頷いた。

「……英君ごめんね」