瞳は何かおかしいと真奈美に確認した。

「四時よ」

真奈美は主婦をなめるなよといわんばかりの顔をして続けて言った。

「だって瞳ちゃん言ったじゃない。ママに息子ができたと。ということで家族が増えたのでいつもより一時間早く起きたわよ」

真奈美も瞳にしてやったりとすっきりした顔をして言った。

瞳が悔しいと思い、真奈美に言い返そうとした瞬間、英介が後ろから機嫌よくやってきた。

「みなさんおはようございます。こんなにおいしそうな朝ごはんは久しぶりです。お弁当まで用意していただきありがとうございます。真奈美さん」

英介が椅子に座ると瞳を始め郁三と公男の二人もおかしな顔をしていた。

「真奈美さん? 英介さんは真奈美さんのこと名前で呼ぶようになったんだね」

公男は不思議そうに真奈美に聞いた。

「そうなの。そういうことに決めたの。だって私が風間先輩って呼んで、英介さんが私のこと坂居と呼ぶのおかしいし、先輩にお母さんと呼ばれることほど抵抗のあることはないと思って風間先輩にお願いしたの。ということで今後は私が先輩のことを英介さん、先輩は私のことを真奈美さんと呼ぶことになりましたので皆さんよろしくお願いします」

真奈美はご機嫌な顔で三人に話をした。

英介は笑顔を見せながらも引きつった顔をした瞳の腕を少しずつ引っ張り席に座らせた。

「真奈美さん、朝から友人と会う約束をしているんだがそのまま晩ご飯も済ませて帰るんでよろしく頼むよ」  

郁三は二人が座ると同時に席を立った。

次回更新は6月17日(水)、21時の予定です。

 

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