4日目 2024年9月22日(日)

●気温:30℃ ●天気:曇りのち大雨 ●予定距離:20km ●参拝目標:11番 藤井寺、12番 焼山寺 ●宿泊予定:すだち庵

朝から小雨が降る中、朝食を食べて6時半頃11番札所の藤井寺へ向かう。藤井寺の本堂の裏には焼山寺への登山口があるからだ。本日は四国歩き遍路最初の難関《遍路ころがし》が連なる焼山寺12番札所を目指す。悪天候の中、辛さは倍増。遍路道で出会う人は外国人ばかり。インバウンドの影響か、四国巡礼が世界で知られているのだろうか。

今日知り合ったのはブラジル人夫妻のジェラルド&八重さん。2人とも80歳前後にもかかわらず鍛え抜かれた素晴らしい身体で、見事な健脚ぶりだ。日本の高齢者もこうあってほしいと尊敬する。

それからデンマークから来たシルビアとユリウスの2人組とも知り合った。北欧らしくお人形のように可愛らしい2人で、恋人同士かと思いきや、それぞれの恋人をデンマークに残し、たまたま空港で知り合ったらしい。相棒の敦美ちゃんとジュリオはペースが速いので先に登ってもらった。

全然ついていけない自分が情けないが、私は登りに向いていないようだ。何とか登りきり、焼山寺の御朱印をいただいた時はホッとした。《遍路ころがし》とはよく言ったもので、勾配はきつく、獣道は狭い。油断したら本当に転げ落ちる。辛いを通り越して苦しいばかりの登山だった。

なんとか登山を終え山門をくぐった途端、小雨がバケツをひっくり返したような土砂降りになった。私は思った。「弘法大師が怒ったのだ」と。山登りの苦しさと蒸し暑さと荷物の重さから限界に達し、菅笠に書いてある《同行二人》の文字を盾に、弘法大師に向かって文句や悪口を吐きながら登ってきたからだ。お灸を据えられたのかもしれない。

太子堂で詫びながら般若心経をあげて納経所に向かうと、ブラジルのご夫婦に再会。温かい笑顔を向けてくれた。

しかし焼山寺から宿までは豪雨で獣道は川のようになり、リュックの中まで水が溜まった。私は納経帳と納め札を防水ビニールに入れ忘れたため、水浸しになってしまった。宿でドライヤーを借りたが、200枚近くある納め札は乾かしきれず、窓や鏡にびっ しりと貼り付け、納経帳は1ページずつドライヤーで乾かした。お札がびっしり貼られた部屋は《呪いの小部屋》のようだった。