【前回の記事を読む】画期的な乳癌検査…マンモグラフィーのような圧迫の痛みを伴うことなく、より精度の高い検査が可能で…
パート3 寿命を延ばすためのリスクマネジメント「予防編」
老化や病気の発症を遅らせる改善方法を決める
それでは、CAPDサイクルの次の段階、A(介入)とP(計画)に進みましょう。
健診によって自分の身体がどのような状況にあるのか、現在地が確認できたと思います。全身に何にも問題がない、いわゆる「総合A判定」のような「完璧」な人間はほぼ存在しません。少なくとも、私は出会ったことがありません。
私も精密健診を受診しましたが、メタボリックシンドロームから良性腫瘍まで、いろいろと発見できました。病気のデパートとまでは言いませんが、放置できないデータが多々ありました。
まず、健診ですぐにでも治療を要する病気が見つかることがあります。その場合は、まずそちらの治療を優先しましょう。先進的な医療については後ほど紹介しますが、多くの場合は保険診療による標準治療が存在します。
がん、あるいは成人病など頻度が高い病気こそ、自分も罹患している可能性があります。すぐ治る病気もあれば、治療に数年要する病気もあります。主治医と相談をして、治療方針(介入方法)を決めましょう。
一方で、すぐに治療を要する病気はなかったけれど、私のように異常値をたくさん抱えた方はすぐにでも介入方法を検討しましょう。具体的な目標を決めて、生活習慣の改善から投薬などを含めた計画を立ててください。健診で血糖値や中性脂肪の値が高くなったり、腹囲が肥満の範囲に入ったりすると、誰もが生活習慣を改善しなければと思います。
しかし、ほとんどの人にとって習慣を変えるのはとても難しいものです。運動を始めても続かず、お酒を控えてもすぐに元に戻ってしまうことはありませんか? 罪の意識を感じつつ、続けられない理由を見つけるのが人間の性です。
もし本書が「栄養を取って運動をしましょう」というメッセージだけであれば、皆さんをがっかりさせてしまうでしょう。寿命を延ばすための投資術は、老化を遅らせるためにお金を有効に使うことです。では、どのような「投資」が行動や習慣を変える助けになるのでしょうか?