抗酸化成分をサプリメントで補うことにも注意が必要である。ビタミンEやカロチノイド(ビタミンA)などの脂溶性成分をサプリメントで一度に多量に摂取すると、体内の生体膜などに蓄積して、むしろ害になることが分かっている。

野菜に含まれる抗酸化成分は、例えば膜に存在するビタミンEが使われて酸化されると、それをビタミンCが元の還元型に戻し、ビタミンCが使用されて酸化型になると、ポリフェノールがビタミンCを還元型に戻す、など、連携して抗酸化作用を発揮することが分かっている。

つまり、野菜の抗酸化成分のミックス効果が発揮されるのである。このような効果は、特定のサプリメントでは期待できない。やはり、野菜そのものを食べるのが一番効果的なのである。

また、過去に、サプリメントでがんの発生を予防できるかについて、大規模な調査が行われた結果、予防効果は確認できないという結果であった。

ただし、そのような調査には問題点がある。がんの発生を確実に予防するには、DNAの変異を防ぐ必要があるが、がんの直接の原因となる慢性炎症で発生する活性酸素、特に周辺の細胞に拡散する活性酸素である過酸化水素の量は著しく多いため、その過酸化水素を消去するのに十分な抗酸化成分(ビタミンCなど)が与えられたかどうか、この点について過去の調査は不正確である。

ビタミンCは、血中濃度がある一定の値になると、それ以上は吸収されなくなることも分かっている。