【前回記事を読む】もらった薬を愛猫に飲ませると、口からブクブクと蟹のように泡が出てきた。ティッシュで拭っても拭っても洩れてきて…
悲しみの底で見つけたもの~猫さんが生きた八十九日間の記録
三月二十三日(日)
朝の飲水良好。少し家の中をウロウロと歩き回っていた。
最近お店で見つけた、ちゅーるの中でもカロリーの高い「ハイエナジーちゅーる」をよく食べさせている。これは一本で14キロカロリーも摂れるすぐれものだ。味も猫さんの好みらしい。しかし、この時はなぜか半分くらい食べたところで怒り出した。食欲が無いのに無理に勧めたからかもしれない。
以前はCMの曲を歌っただけで喜んでいたちゅーるでさえ、食べない事がある。そういう時、強引に食べさせる方法が二つあった。
一つは私の指にちゅーるを載せて口元に持って行く方法だ。指に付いたちゅーるなら食べてくれるのだ。くすぐったいが、これで食べてくれると、猫さんと親密になれた気がして嬉しいし、安心する。
心の中で「たんぱく質になるから指ごと食べてもいいよ」と半分冗談で呟いている。それで命が持つなら安いもの……なんて考えている私はどうかしている。この方法だと運が良ければ結構食べてくれる。
もう一つは、猫さんの口元や歯茎に無理にちゅーるを塗ってしまう方法だ。前者でも食べない時に試してみる。これで食べるのは一口か二口だが、食べないよりはましだ。
しかし、どちらの方法でも食べなかった。きっと体調が悪いのだ、これ以上無理はできない。