2-4 世界のプラスチック生産量及び廃棄量
1950年以降生産されたプラスチックは83億トンを超え、63億トンがゴミとして廃棄された。
回収されたプラスチックの79%が埋立て、あるいは海洋等へ廃棄されている。焼却されるプラスチックは12%、リサイクルは9%に過ぎない。現状のぺースでは、2050年までに120億トン以上のプラスチックが埋立て、自然放棄される。
2018年に発表されたUNEP(国際環境計画)の報告書「シングルプラスチック」によれば、プラスチック生産量を産業セクター別にみると、容器包装セクターのプラスチック生産量が最も多く、全体の36%を占めている(2015年)。次いで建築物が16%、繊維14%、消費財・施設用品10%、輸送7%、電気・電子4%、産業機械1%、その他12%となっている。
各国の1人当たりのプラスチック容器・包装の廃棄量を比較すると、日本の人口1人あたりのプラスチック容器・包装の廃棄量は米国に次いで多い。
2-5 プラスチックごみの汚染(環境への影響)
2-5-1 プラスチックごみの分布
5-1項で述べたように回収されたプラスチックごみの79%が埋立てあるいは海洋への流入分である。人間の出したごみは川で内陸から海に運ばれる。その量は年間で約800万トンを超えている。世界の海の中にあるプラスチックごみは現在1億5000万トンで、2050年には海中のプラスチックごみの重量が魚の重量を超えるという試算もある。
海面を漂うプラスチックごみは常時、波、風、潮流、潮汐、温度、塩分濃度及び太陽光線に晒されているため、時間の経過と共に細かい破片に微細化し、最終的にはマイクロプラスチック(一般に5mm以下)になる。
マイクロプラスチックは、漂流の過程で汚染物質(例えば、PCB、ダイオキシン、殺虫剤、重金属及び放射性廃棄物)が表面に吸着し、化学汚染物質の海洋生態系へ取り込まれる原因になる可能性がある。
試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。
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