【前回の記事を読む】地球は瞬間湯沸かし状態にある!? 1958年以降CO2の濃度が急増。森林の転用で温室効果ガスの吸収量も減少…
1.地球と二酸化炭素(CO2)ガス
1-3 二酸化炭素ガスの排出
1-3-2-1 森林面積の減少
世界の森林の面積は1990から2000年までの10年間に、およそ 9400万へクタールも減少した。日本全体のおよそ2.5倍の森林が消えてしまっている。
減り方の激しい大陸はアフリカ大陸、南アメリカ大陸でそのほとんどが熱帯林である。特に、西アフリカ、熱帯の中央アメリカ、南アメリカ、東南アジアなどの熱帯林の減り方が激しい。
1-3-2-2 減少の原因
減少の原因を以下に記す:
・プランテーションの開発等農地への転用
・過剰な木材需要(建材、紙用パルプ、燃焼用木材等)
・非伝統的な焼畑農業の増加
・鉱山開発
・森林火災(特に、最近地球の温暖化に伴い大規模な森林火災が世界中で発生している。例えば、米国カリフォルニア州、オーストラリア、スぺイン等)
更に、木材を生産する国の法律に違反して行われる違法伐採問題がある:
・所有権・伐採権のない森林の伐採(盗伐)
・許可された伐採量、樹種、径級、伐採方法の違反
・先住民等の伝統的権利、伐採労働者の安全、税務等に反する伐採
・違法伐採の割合:
インドネシア 50%(1999年)、 ロシア 20%(2000年)
1-4 二酸化炭素(CO2)ガスの吸収
1-4-1 海による二酸化炭素の吸収・蓄積
海は地球の表面の約71.7%を占めており、陸地の約2.46倍である。
また、海の平均水深は3729mで、海水の総量は約13億5000万立方キロメートルにのぼる。海は太陽エネルギーを原動力とした水循環により、地球の気候にも大きな影響力を及ぼしている。
大気と海洋の間では常に二酸化炭素のやり取りが行われており、海洋全体で平均すると、海洋は大気から二酸化炭素を吸収している。
前述の図1-1で示したように、海洋による二酸化炭素の吸収量は 2.2+0.4Gt /年である。人間活動により、大気に放出された二酸化炭素の約4分の1を吸収している。また、海洋への蓄積量は3800Gtで、大気中の蓄積量の約5倍である。