【前回の記事を読む】「人の体からプラスチック片が見つかった」知らぬ間に体内へ……“見えない汚染”の正体とは
2.プラスチックごみによる汚染(環境への影響)
2-2 添加剤
④抗菌剤
微生物の影響で、プラスチックの日用品に変質、変色、不快な臭いの発生を防止するために抗菌剤が添加されている。
最もよく使われているもののひとつであるトリクロサンが皮膚を通過して、内分泌攪乱作用や甲状腺の機能不全、更に生殖機能にも悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。
⑤重金属
重金属(特に亜鉛、カドミウム、水銀、ヒ素)はポリ塩化ビニール(塩ビ/ PVC)の安定剤として汎用されている。鉛は神経系統に強い毒性を及ぼし、脳や腎臓に深刻な損傷をもたらす。
カドミウムは発がん性物質である。水銀は神経系、脳、腎臓などに対する毒性があり、発がん性をもつ可能性がある。
2-3 プラスチックの種類及び代表的な用途
前述のポリマーに様々な添加剤を加えることによって製造されるプラスチックは数百に及ぶ。
日常生活の中でよく目にするプラスチックには次のようなものがある。
①ポリエチレンテレフタレート(材料表示:PET)
主な用途:ぺットボトル、パッケージ(ピーナッツ、ジャム、ゼリー)。生産されたPETの60%は化学繊維ポリエステル(服、フリース、カーペット、枕・掛布団の詰め物)
生産量:3300 万トン(2015年)
添加物:発がん性物質(三酸化アンチモン)、生殖発生毒物性物質(フタル酸エステル)
②高密度ポリエチレン(HDEP)
主な用途:レジ袋、住宅用遮熱シート、ボトル、ケーブルの被覆保護カバー、
生産量:5200万トン(2015年)
添加物:内分泌攪乱作用のある有害物質