そして、そうした「役割」を担うことができるように成長すること、そのことを、自分の「生き方」として、自分の中に統合していけることが「キャリア発達」である。その「キャリア発達」のための力量形成に資するのが、「キャリア教育」である。

また、子どもと若者の将来のキャリアは、人生全体に及ぶ。そこに対応するには、きわめて包括的なキャリア教育のアプローチが必要だとされています。

今回、アンケートに回答いただいたH私大2年生のキャリア教育科目の講義は、「人生全体」を意識した包括的な内容になっています。よって、H私大2年生はアンケートの質問について、キャリア教育の一環として自身のキャリアと素直に向き合って回答してもらえることを想定しました。

ところで、学生に回答を求めた主な質問は、「夢ややりたいことがあるか?」・「夢ややりたいことがなければならないと思うか?」・「高校生のときの進路指導について」の3点です。詳しくは、次項で紹介しています。

ここで、H私大2年生のアンケートの回答結果に関することについて少し触れておきます。H私大2年生のキャリア教育科目の履修生は前期と後期を合わせて約1500名です。今回のアンケートは前期履修生の内416名に答えてもらいました。人文系の学生が主です。

よって、「夢ややりたいこと」について理系の学生の特徴を掴むまでには至っていないという課題があります。また、10歳代後半以降の若者の中には社会人になって働いている人もいますが、今回の調査対象者は大学生のみです。