プロローグ
▼「笑顔いっぱい、今に感謝」
これは、我が家の墓碑に彫り込んでいるメッセージです。
2024年6月に新しくお墓を建立するにあたり、私の妻と考えて、考えて、さらに考えて決めたメッセージです。私も妻も、子どもや孫、そしてひ孫たちがキャリア(人生)を形成していくにあたり、意識してもらいたいという願いを込めたメッセージです。
笑顔いっぱいの背景には「自分らしい豊かな(幸せな)キャリア」を創りだしてもらいたいという願いを込めています。
「今に感謝」は、この世に生を受けキャリアを構築するにあたり、誰しも人はひとりでは生きていけないことを意味しています。当たり前のことですが、日常生活の様々な出来事において忘れがちになってしまうことです。
上手くことが運んでいるときは「私が頑張ったから」と傲慢になり、逆のときは「誰かが〇〇だから」とか「環境が悪いから」となりがちで他に問題を向けてしまうことがあります。
そんなときに「感謝」の気持ちをもつことで自己を見失うことなく、その時々において「自分らしい豊かな(幸せな)キャリア」につながる機会を創りだすことができると感じています。
さらに、「今に感謝」の言葉の中には、「今を大事に」という思いも込めています。キャリアを構築するにあたり、日々、様々な出来事が起きます。その出来事が良くても厳しくても間違いなくそれぞれの今後のキャリアに何らかの影響を及ぼします。
よって、今、起こっている出来事を大事にし、そしてその出来事が未来のキャリアにつながることに感謝の気持ちを持ち続ける姿勢を忘れてはならないという思いを込めています。
ところで、「お墓に彫り込んでいるメッセージ」とこの本の問題意識のひとつ「夢ややりたいこと」が、関係があるの?と思われている方がおられるかもしれませんね。
この本に対しての私の思いは、夢ややりたいことの有無をはっきりさせることが目的ではなく、キャリアについての捉え方を豊かにすることを目指しています。夢ややりたいことがはっきりしていないので「自分らしい豊かな(幸せな)キャリア」が考えられない。