話を元に戻そう。
彼らが入れ替わり立ち替わり問題を起こすのであるから…生半可なことではなかった。一人が興奮して暴れ出すと、それに呼応して暴れ出す生徒もいたし、全く離れた場所でガラスを割る生徒もいた。あたかも“モグラたたきゲーム”のように…。校内の色んな場所で事件を起こし、我々教職員の行動をあざ笑うが如くの“同時多発テロ”が続き、”後追いの生徒指導”が連日行われたのであった。
後川校長も、しばしば徘徊する生徒たちを校長室に招き入れて、個別に指導するなど対応していたが如何せん人数が多く、学校全体が落ち着くこともなく満身創痍で取り組む教職員側もだんだんと疲弊していった。
職員会議の度に、
「教職員の人数が足りない」
「何とか人数を増やしてほしい」
といった要求は出されたが、すぐにできないまま二〇一二年度はバタバタした状態のまま過ぎていった。この一年間で、暴力行為・器物損壊等、複数の問題行動があり警察とも連携することが多かった。その度に新聞報道がなされ、悪い噂は拡散されていったのである。
そんなある日、ソフトテニス部の女子生徒が自転車で下校中にすれ違った大人に、
「犯罪者養成学校の生徒か!」
と言われて、泣きながら学校へ戻ってきた。こんなに悲しく、悔しい出来事さえあったのである。
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