平均年齢47歳超えの現実 加速する整備士の高齢化
整備士さんの高齢化が深刻な状況にあります。(一社)日本自動車整備振興会連合会編「令和6年度版 自動車整備白書」によると、整備士の平均年齢は約47歳(※図③参照)。
この20年で7歳以上も上昇しています。この高齢化の背景には、自動車整備士のなり手不足という深刻な現状があります。
国土交通省のデータや業界団体の調査によると、自動車整備専門学校の入学者数は、過去16年で約48%も減少しています。
具体的には、平成15年には1万2394名だった入学者数が、令和元年には6374名にまで激減(※ 図④参照)しています(全国自動車大学校.整備専門学校協会調べ)。
これは、最近になって大幅に回復したものの、自動車整備士を目指す若者が10年間で半減したことを示しており、高齢化が進展する一方で、深刻な人材不足が既に顕在化していることを示唆する由々しき事態です。
実際に、自動車整備士数は、平成24年には34万6051名だったのが、令和5年には33万1255名まで、およそ5%も減少(※図③参照)しています。この人手不足の状況は、有効求人倍率にも明確に表れています。
厚生労働省のデータによると、令和6年度の自動車整備士の有効求人倍率は5.28倍となっています。
これは、同年度の全職種平均有効求人倍率1.25倍と比較しても約4倍もの差があり、整備士市場が極めて強い「売り手市場」であることを強く示しています。
私の感覚値では、有効求人倍率が0.8倍を超えると、経営者は人材採用の難しさを実感し始めます。
ましてや1.0倍を超えれば、思うように良い人材が採用できないという事態に直面します。そう考えると、5倍を超えるという現在の数字は、まさに「異常値」と断じざるを得ません。
過去の推移を見ても、2011年(平成23年)には1.07倍だったものが、2023年(令和5年)には4.99倍(※図⑤参照)に、そして直近では5倍を超えるなど、年々上昇傾向にあり、人材確保の困難さが深刻化している状況が窺えます。
この背景には、少子高齢化による自動車整備士人口の減少や若年層の車離れ、職業の多様化などによる「なり手」不足が挙げられます。また、自動車の高度化(電動化や先進安全技術の普及)に伴い、整備に求められるスキルも高まり、人材確保がより困難になっていることも要因とされています。
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