【前回の記事を読む】下着一枚に近い小袖姿…無防備な彼女を白昼堂々求めてしまった。だが彼女は何ら抵抗なく受け入れ…
秋。政策
彼は、この屠殺行為で自身が興奮していた自覚は、なかった。
しかし、故に彼の所業は、凡そ都育ちの雅な貴公子のそれとはかけ離れ、猛々しいモノであった。
百足は痛い事を我慢し、その行為に付き合わねばならなかったし、男とは、そう云うモノかと自身を得心させていた。しかし、木に抱き付く百足を後ろから襲う様は、当に獣のそれであり、冷静に我に返ると、顔から火が出る程の恥ずかしさが忠賢を襲った。
「すまぬ」彼は、我に返ると、百足に謝るしか術が無かった。
しかし、百足は、満足そうな表情で「かまいませぬ」と返し、ゆっくりと乱れた着衣(裾)を戻しつつ、足元まで、湯船に浸かり乍ら、忠賢の衣に付いた猪の血を再び腰布を使って、落とし始めた。
日はまだ彼らの真上で煌々と刺していた。
百足は、自身が抱き付いていた木に、忠賢の狩衣と単を干すと、周囲の枯れ枝を集め、火を起こした。素早く、刺殺した猪の足(腿肉)を腰にしていた小刀を拾い上げ、捌き、毛皮を剝ぎ、手早く蹄も取り、巧みに、小枝を探しそこに腿を刺して火の前にかざした。
そして、木を抱いていた際に擦過していないか、帯を緩め、衣を開け、自らの乳周り眺めた。腰に巻かれていた褶(しびら)(腰巻)には、彼女自身の鮮血が付いていた。
百足が設えてくれた湯船に浸かる事を勧められ、湯船の中から、その様を眺めていたが、彼女の甲斐甲斐しく働く様が、再び忠賢を興奮させた。
しかし今度は、百足の開けた衣を全て解き、下敷きにし、温かく、大きな彼の手が、優しく、彼女の首(こうべ)を支えつつ、濡れた百足の唇を吸い、乳を舐め、行為に及んだ。
先程とは、全く異なった感情が、百足には、沸いていた。