【前回の記事を読む】大宰府は秋を迎えた。源高明は職責で最善を尽くす一方で、都の文化への違和感を思う彼は、元の主である藤原実頼の太刀よりも、こちらの出来に注力していた。故に彼は、娘に山から良質の砂鉄をもう少し集めてくるように命令をしていた。この作業には、炭の原料となる木材を運ぶ為の郎党を引き連れていく必要はなく、砂鉄の選別を任せられる確かな目を持つ人物。即ち我が娘だけ、が、いれば良い作業であった。…
[連載]克己
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小説『克己』【第8回】河﨑 浩
下着一枚に近い小袖姿…無防備な彼女を白昼堂々求めてしまった。だが彼女は何ら抵抗なく受け入れ…
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小説『克己』【第7回】河﨑 浩
大宰府は秋を迎えた。源高明は職責で最善を尽くす一方で、都の文化への違和感を思う
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小説『克己』【第6回】河﨑 浩
昔の女性は重労働の家事のほとんどを負わされ、それが"普通"だった。早く起き、火をおこし、ご飯の準備、水汲みから洗濯をし…
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小説『克己』【第5回】河﨑 浩
大宰府に迫る海賊の脅威……都が知らなかった“防衛最前線”とは?
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小説『克己』【第4回】河﨑 浩
「私が手を掛けて、一からとなると、最低半年か一年は――」だが、良質の玉鋼が入手出来なければ不可能であった
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小説『克己』【第3回】河﨑 浩
戦闘で折れた敵の大刀を妻の包丁にするため、刀工へ研いでもらうよう頼む。作業場にいたのは美しい娘とその父であった。
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小説『克己』【第2回】河﨑 浩
〝粗末な〟刀にしか見えないが、触った瞬間、忠賢は、マムシと呼ばれていた男の顔を〝まじまじ〟と眺めた。「血を吸うて、おるな?」
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小説『克己』【新連載】河﨑 浩
隠岐へ流罪になった藤原千晴を監視せよ、との依頼。だが彼は、平将門の乱で名を馳せ、束になっても返り討ちに遭うこと確定の腕前で…