【前回の記事を読む】ステロイドの副作用で「身長が10センチ縮んだ」…骨形成に必要なマグネシウムが不足し、骨粗鬆症発症リスクが高まる。

第1章 原因不明

難病発症の引き金 不適切な食習慣

大腸の横行結腸や直腸に残留しています未消化のたんぱく質は、常在細菌の悪玉菌によって分解されるそうです。便臭の源になる化学物質のインドールとスカトールや硫化水素などは、窒素残留物が分解されると発生するようです。

臭いだけならまだましですが、同時にがん発生物質といわれていますニトロソアミンを始めとする各種アミン類の毒素も生じさせ、それが全身を巡り、生命体の最小単位である細胞周辺の環境を悪化させ、細胞を傷つけ脆弱にすると考えられます。

特にハム・ソーセージ・ベーコン等加工食品の多食は、「環境ホルモン」ともいわれています合成化学物質を大量に取り込むことになると危惧されています。これらは構造が内分泌系のホルモンに類似しているため、内分泌機能に変化をもたらし生体内ホルモン作用を阻害すると警告されています。

人間の生命や健康を維持するためには、体温、血圧、血中pH(水素イオン:H+濃度)などを一定に保つ必要がありますが、良い血液が産生されませんと血液循環が滞り、生体の恒常性(ホメオスタシス)維持に必要な神経系、内分泌系、免疫系などを狂わせて、身体全体の免疫力を低下させてしまうと思われます。

この免疫力低下が生活習慣病、新型インフルエンザ等病気発現の最大要因ではなかろうかと考えています。

先ほど臭いについての話がありましたが、食べ物として摂取した肉類が消化吸収できず、栄養になっていないことは、オナラや便の匂いで確認することができます。これは誰でも簡単にできる消化不良の確認法です。

腸内には約1000種類、100兆個、重さにして1.5kg近くの細菌が生息しているといわれます。

それらの細菌は、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌(人体に有用な働きをしている)、食中毒の原因にもなるクロストリジウム属のウエルシュ菌などの悪玉菌(人体に害をもたらす菌類)、そしてどちらの働きもする日和見菌という三つの種類に分類されるのはご存じでしょう。

消化管内には代謝の段階で発生したさまざまな種類のガスがあり、腸の蠕動運動に従い押し出されてオナラになりますが、食物繊維や炭水化物を分解する善玉菌や日和見菌が発生させる水素やメタン、二酸化炭素などがガスの99%以上で、これらは無臭です。

一方、悪玉菌が横行結腸などの窒素残留物を分解しますと独特な強い不快臭(茹で卵の腐敗臭)を持つ硫化水素、二酸化硫黄、二硫化炭素などを発生させます。この悪臭は、メチオニンやシステインという含硫アミノ酸(硫黄を含むアミノ酸)が分解されたことを意味します。

また、便が臭い理由は、インドール、スカトールという物質が生成されているからです。幸せホルモンといわれるセロトニンの原料でもあるアミノ酸のトリプトファンを悪玉菌が分解しますと、これらの物資が発生するそうです。

いずれの場合も悪玉菌が食べたものの分解に関わると異臭を放つのですが、食事で摂ったたんぱく質が消化吸収されることなく、大腸に達したことが原因となります。