【前回の記事を読む】『副作用は出ます』その言葉は現実に――ステロイドパルス療法で妻の身体と心が変わっていった

第1章 原因不明

ステロイドパルス療法の副作用

副作用2 白内障で右目の視力を失う

ステロイド剤は免疫力を低下させる作用がありますので、目(水晶体)の構成要素であるたんぱく質の一種クリスタリンが活性酸素に攻撃されても防御することができず、水晶体が濁る結果になったのではないかと考えられます。

妻の右目は完全に視力を失い、左目は白内障を患うという状況で、大変不自由な生活を強いられている様子ですが、幸いにも白内障手術で左目の視力は回復しました。片目でも、案外慣れるようです。

ちなみに、7年間自動車の運転ができませんでしたが、運転免許証は何とか更新していました。一般公共交通機関のバスが1日数本という私たちの居住地域では、車を使うことができませんと生活が難しくなります。

回復後、車の運転は問題なくできるようになっていましたが、82歳になった更新時、運動機能、特に動体視力の低下を感じたようで免許証の返却を決意しました。田舎に住んでいるため不便を感じているようですが、現在は私が運転手を務めています。

私の都合が悪いときは、町に新設されました「オンデマンドタクシー制度」を利用しています。

副作用3 骨粗鬆症で3回の骨折

先ほど述べたように、ステロイド剤はコルチゾールを活性化しますので、糖新生が活発に行われます。糖新生では複数の酵素が働きますが、補因子としてマグネシウムが必要です。

このように、ステロイド剤の投与はマグネシウムを浪費してしまいますので、骨形成に必要なマグネシウムが不足するため骨粗鬆症発症に至るのではないかと考えています。結果的に、身長は10センチも減少しました。

骨形成には、カルシウムの他にマグネシウムとリンが必要です。また、カルシウムの吸収にはビタミンDが必須であり、マグネシウムはビタミンD活性化にも欠かせません。

10年前に検査したとき、妻の骨密度は47%と低値でしたが、2022年6月の検査では67%まで回復していました。ただ、70%以下を骨粗鬆症と定義されているそうですので、しばらくはカルシウムとマグネシウムを多めに摂取する必要があると考えています。

コロナ禍で外出する機会が少なくなり日光を浴びる頻度が減りますと、ビタミンDが必要量を下回る可能性が出てきます。そんなときは、サプリメントで補うように心掛けています。