毎日、歯科臨床医として45年間私は臨床に携わってきましたが初診で来られる患者さんはトラブルのオンパレードです。もちろん、歯を破壊されずにかかりつけ歯科で保っておられる患者さんがいらっしゃるのは存じていますが私どものような開業医に来られる患者さんは多くの歯科的問題をかかえておられる方がほとんどです。
1 歯磨き指導もなしにいきなり歯石除去はされるべきではない
私たちの医院に初めて来られる患者さんの中には、いきなり「歯石を取ってください」と仰る方が昔から多くいらっしゃいます。これはかなりあぶないです。何か不思議な間違った都市伝説が流行しています。
結論を申し上げると歯石は虫歯・歯周病の原因ではありません。こんなことを申すと驚く方がいらっしゃると思いますが、もう何十年も前から歯周病の教科書に記載されていることです。
20世紀半ばくらいまで歯石が歯周病の原因であると考えられていましたが1960年代、もう60年前のことですが、ハロルド・ローの研究により歯肉炎の原因は歯に付着しているプラークと呼ばれる細菌の塊だということが証明されました。
したがって歯石は歯周病の原因ではないので、定期的に歯科医院で歯石を取ってもらっても、歯周病の予防や治療の役にはあまりたたないということとなります。
【ハロルド・ロー】Loe H, Theilade E,Jensen SB.Experimental gingivitis in man.J Periodontal 1965,36;177-83
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