【前回の記事を読む】がん予防には緑色野菜が効く? 健康診断では血液中のCRP値に注意。数値が高ければ、がんの原因である…
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野菜を毎日食べよう
緑色野菜はどれだけ食べればよいか。国は1日に350gを推奨している。緑色野菜としては、ホウレンソウ、コマツナ、シュンギクなど、緑色の濃い野菜に抗酸化成分が多い。ハクサイ、キャベツは少ない。
一般の植物工場野菜(レタスなど)の抗酸化成分量は、非常に少なく、しかも残留硝酸塩が多い(通常、5000〜8000ppm)。
その硝酸塩は食べるときに口の中の細菌で亜硝酸に還元され(農水省の試算では約5%)、それが胃の中で強い発がん性のあるニトロソアミンに変わるので、硝酸塩濃度の高い植物工場野菜は、むしろ身体に害になる。
ニトロソアミンはタバコの主要な発がん物質である。そのため、EUでは2、500ppm以上の残留硝酸塩の野菜は販売が禁止されている(日本ではそのような規制がない)。
日本で販売されている一般の植物工場野菜は、抗酸化成分が少ないだけでなく、ビタミン・ミネラル含量も露地野菜に比べて低い。その上残留硝酸塩が多量に含まれているので、健康にはむしろ有害である。
日本のほぼすべての植物工場野菜の残留硝酸塩濃度は、EU基準を大幅に超過しており、EUでは販売が禁止される野菜である。
しかし、特別の栽培法により抗酸化成分が10〜20倍に増強された植物工場野菜を生産する技術が開発されている(「株式会社エコタイプ次世代植物工場」公式サイトhttps://www. health-veg.comを参照)ので、その野菜を食べれば、350gの数分の一で抗酸化成分を補うことができる。
しかも、この野菜は硝酸塩濃度が低く(400〜600ppm)、ビタミン・ミネラルが豊富で、その上食味が非常に良いのが特色である。
特に、コマツナ、シュンギクの食味は極上である。がんの予防にはこのような抗酸化成分の多い野菜が有効である。発熱がなく、CRP値も知らなければ、多めの緑色野菜を日常的に食べておくことが、がんの予防に有効と考えられる。
一般的には、野菜を食べていると思っている家庭の野菜の量では、がんを予防するには少なすぎる。
野菜は家計の中で倹約の対象となりやすい食品である。しかし、一旦がんになれば多額の治療費がかさみ、がんが進行しておれば若くして死亡することもある。日頃から、緑色野菜を多く食べる習慣を付けておきたい。特に一人で生活する場合に野菜の摂取量が少ない可能性がある。
家族の一人ががんになれば、その家庭で野菜を食べる量が少ない可能性があるので、同じ食事を食べている他の家族もがんになる可能性がある。
また、子どものときに野菜を多く食べる習慣のないまま成長して家族ができたとき、その家族に野菜を十分に食べない習慣が持ち込まれる可能性がある。
すなわち、野菜嫌いの親が増加しており、その家族に再び野菜嫌いが出現するのである。多く食べるためには、緑色野菜のおいしい調理方法を工夫することも重要である。現在、がんは日本人の二人に一人の割合で発症すると言われている。
しかし、がんの発症の仕組みから見て、完全にランダムに国民の半数にがんが発症するのではなく、緑色の野菜を十分量食べていない人が、日本人の中に半数の割合でいて、その人たちにがんが高率で発症しているのではないか、と考えられる。
また、緑色の野菜には活性型葉酸が多く含まれている。活性型葉酸はDNAの塩基の生合成に必要であり、そのため、特に細胞分裂が盛んな胎児を持つ妊婦には活性型葉酸の摂取量が多く必要となる。活性型葉酸は、レバー(肝臓)を除いて、肉や卵など他の食品にはごくわずかしか含まれていない。